読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ポイントカードバイツァダスト

「ポイントカードはお持ちですか?」

「持っていません。」

「・・・失礼しました。」

持っていなければその間合いで充分伝わるほどの非国民扱いを受けるポイントカード。

メジャーなところではTSUTAYAのTポイントカード。そして勢力を広げる楽天のRポイントカード。

実は僕はいずれも持っているが、一つは期限切れ。一つは家に置きっぱなし。
どこへ行っても非国民の扱いを受けてしまうわけだ。
しかしよくよく考えると100円で1ポイントつくわけでこれは非常にお得。

ファミマで930円のエロ本を買ったとしよう。袋とじとDVDがついて930円だ。ましてや表紙がアイメークふんだんの大好きな黒ギャルだとしよう。
950円だしても良いぐらい大好きな黒ギャルのエロ本を930円で買うことができお得感満載のところに「Tポイントカードはお持ちですか?」
サッとカードを差し出すだけで更に9ポイントがつくというお得感の上乗せ。これはむちゃくちゃお得なシステムである。これを100回繰り返すだけでまた黒ギャルのエロ本を買うことができてしまう。
101回目の黒ギャルである。
僕はシミましぇん!サンケアが好きだから!

壮年ど真ん中のおっさんがコンビニでエロ本を買うには相当なリスクと覚悟がいる。ちょっと前までコンビニの店員さんといえばメジャーで売れることを夢見る長髪ピアスのバンドマン、またはバンドで売れずに夢破れたくたびれた雰囲気の元バンドマン。
「お釣りはいいよ。その代わりあんちゃんが売れたら番組で使ってね。」なんて、ビートたけしの文句をつぶやいたところでバンドマンに伝わるわけもなく、
「あそー、たけしたー。はらもりふくだかんあべー。」などと歴代の首相を盛り込んだような滑舌の悪い
「ありがとうございました。またお越しくださいませ。」の言葉でクロージングされたものだ。

それが最近はどうだ。

キラキラした笑顔で毎日彼氏に抱かれてます的な学生風の若い女の子か、ちょっと年下の週に2回旦那に抱かれてます的な主婦層が店員さんであることが多い。

平日休日問わず常にオフでただでさえ近所の主婦たちに腫れ物に触るような扱いを受けている僕みたいな顔面卑猥にとっての宿命と言うべきか、例外なくどこへ行っても覚えられている。髪型を変えて眼鏡を変えても洋服レパートリーの少なさ、内面から滲み溢れる負のオーラ、押さえきれない加齢臭、封鎖できないレインボーブリッジ。とにかくすぐにバレて警備員がすぐさま僕をマークする。近所のスーパーでは多分「鰹のタタキにとりつかれている人」「かにクリームコロッケバカ」「モヤシ大好きっこ」「三代目Jソール納豆」みたいなアダ名をつけられていると思う。
もちろんコンビニバイトたちにも何かしらのあだ名をつけられてることは容易に想像でき、バイト間では多分「土曜日の日経新聞」「平日の使者」「晴れ時々寝癖」「三代目Jソールガリガリ君fromおっぱいTRIBES」「なんて日だ!」などといったアダ名をつけられていると思う。

そんな僕に向かって精一杯の笑顔で
「Tポイントカードはお持ちですか?」

近所の土曜日の朝のコンビニバイトの子は3名いる中で特に一人が死ぬほどかわいい。僕が16歳ぐらいで孕ましていたら自分の子供ぐらいの
年齢であろう女の子が早朝から働いていて、僕みたいな社会のお荷物に対してマニュアル通りに接してくれる。

いつもは日経新聞を差し出すわけであるが、そんな僕が突然黒ギャルのエロ本を差し出したらどうなるだろうか。

ヒロシのネタではあるが
「袋にお入れしますか?」
エロ本を買っているのだからそのままで良いわけがないじゃないですか!みたいな感じになるのか、何も言わずに袋に入れてくれてサンキュ的なドリカムの歌詞をなぞるのか。
ましてやそんな局面でTポイントカードを出し忘れた日には同じやりとりをもう一度せねばならず、キラークイーンバイツァダストのようにひたすら同じ時間を繰り返すんじゃないかという恐怖に駆られるが、ジョジョの奇妙な冒険は4部こそジョジョらしくて今の8部は宝くじで7億円が当たれば大人買いしたんねんと意気込んではいるものの、翌日の飲み代すら怪しい局面でましてや来月には11冊分の本のカード請求がくるわけで、91万投じた株運用は現在裏目街道の真っ最中。

関西を中心に商圏を広げるエイチ・ツー・オーリテイリングが運用するポイントカードにSポイントカードというものがあり、それは先日のセブン&アイとの提携により、そのかわいい子がいるファミリーマートではなく気兼ねなくエロ本を差し出せるセブンイレブンで使用可能となるようである。名称にSを使ってはいるものの、気兼ねなくエロ本を振りかざせるようになるということはMっ気のある僕にはちょっと物足りない状況となることを意味するわけで、エロ本は買うシチュエーションを含めてこそエロ本であることを胆に銘じてキラークイーンバイツァダストを4回ぐらい発動したいものである。

人生を何回やり直しても16歳で子供をもつことはないと思うけど、RとTに挟まれるSポイントよりも、EとGに挟まれるFcupのおっぱいが良いに決まっている。
三代目Jソールブラザーズの岩田くんに聞いてもきっと同じ答えが返ってくるだろう。
さすがにJcupは大きすぎると思うけど、疲れた時にはScup。
16歳ぐらいの時に見たCMの意味が今となってようやくわかるようになってきた
壮年の秋。

ローソンでPカードことポンタカードを差し出しながら増量中のカラアゲ君を注文する僕を店員さんがPOSレジの年齢ボタンで40代のところを押したことは見逃すわけもなく、これからは黒ギャルを卒業して熟女もののエロ本を買うことを心に決めた読書の秋でもある。

「あそー、たけしたー。はらもりふくだかんあべー。」

あんちゃんが売れたら使ってね。
僕も夢破れた一人なのかもしれない。