M-1グランプリ2020寸評

今年もM-1を楽しみに。しかしリアルに見ることができなかったので録画にて拝見。
敗者復活が始まる午後から一切の情報を遮断。
情報化社会で20秒に1回スマホを触るといわれるこの時代に、9時間遮断。
親が倒れたとしても僕はケータイとスマホを別に持っているから問題なし。
この為だけに2台持ちをしているようなもので、じゃあライブで見ろよって話なんですけど
貧乏暇なし。時給20円ぐらいの生活で自由なし。

ということで、録画をライブ的に拝見しながら来年に向けて寸評を残すスタイルで恐縮です。

まずは敗者復活から。

●金属バット
午後三時から金属バット。いつもほどの危険性なし。きっちり漫才。しっかり漫才。85
●タイムキーパー
あたまのくだりがさっぱりわからん。なんのフリでもなくウケるわけでもなく。設定もやりつくされたマセた園児。72
コウテイ
金属バットと結婚被り。おもしろかったけど騒がしいが勝った。三八マイク触りすぎも気になった。77
●カベポスター
個人的には非常におもしろかった。他のネタも見たい。ツッコミも邪魔せず適度。87
●インディアンス
いつものインディアンス。やっぱりツッコミがうまくない。田渕には笑いながらツッコんではいけない。83
からし蓮根
ストレートで決勝に行くと思っていたコンビ。今年一押しのネタを放り込んできた。今日本で一番漫才がおもしろい。90
●ぺこぱ
すっかり売れっ子になって浸透した傷つけないツッコミを活かしたネタ。この挑戦意識はすばらしい。78。
●ランジャタイ
毎度このネタを見て思うのは、誰に向けた何のネタなのか。3回戦で落ちといて良かったんじゃないか。審査員がわからない。70
滝音
ワードで注目されるけど、これって逆にやりにくくないのかね。ネタは平均点。練習しました感が出すぎて残念。75
●キュウ
さすがの独特ネタ。決勝ではお会いできないけど、好きなことをやりきった。76
●学天即
ラストイヤー、らしさ全開のネタ。おもろい。これはいけたんじゃないか。90
●ゆにばーす
めちゃくちゃ進化してるじゃないですか。学天即と迷うが、こっちに軍配か。92
●ダイタク
酒飲みながら15分ぐらい聞いていたい家族エピソード。おもろいけど漫才ではない。83
ロングコートダディ
ツッコミの滑舌が屋外客にはきつかったんじゃないか。79
ニッポンの社長
一番期待していたこのコンビ。やってくれたな。決勝行く気ないやん。しかしこの2年最もおもろいコンビ。引き続き注目したい。81

暫定順位とか教えてくれるのね。
暫定上位3は、インディアンス、ぺこぱ、ゆにばーす、って僕は見る目がまったくないな。

僕の順位は
92 ゆにばーす
90 からし蓮根
90 学天即
87 カベポスター
85 金属バット
83 インディアンス
83 ダイタク
81 ニッポンの社長
79 ロングコートダディ
78 ぺこぱ
77 コウテイ
76 キュウ
75 滝音
72 タイムキーパー
70 ランジャタイ

さぁ、決勝戦を楽しみにして慎重に再生だ。

勝戦
VTRがめちゃくちゃカッコイイじゃないか。マスクを外す仕事人たちの姿。最高にカッコイイじゃないですか。
審査員のくだりはメンバーも変わらないのでスルー。
けど、さすがに高齢化しすぎじゃないか。塙と富澤が入っても、もうちょい若返りしないとM-1の魅力がなくなるね。

とりあえず僕の予測を確認しておきたい。
敗者復活「ゆにばーす」

決勝組注目3組は
おいでやすおだが去年から半端なくおもしろいわけで、R-1で勝ち切らないまま急造で決勝に勝ち上がった「おいでやすこが」
去年も一昨年も推していた「見取り図」
じわじわきている「オズワルド」

はい、敗者復活から外しました。→「インディアンス」
やっぱり僕は見る目ねーわ。

つーか、今年1組目までが長すぎない?
さて、ここからは毎年恒例の寸評だけを並べるスタイルに戻します。

◎インディアンス
何度もそして今年も言うけどとにかくツッコミがうまくない。ネタおもしろいけど大事なところが流れるというか。83

東京ホテイソン
今年自身のネタを放り込んできた。ツッコミが確かにおもしろいんだけど、この系統のネタは頭がついていかない年齢になってきた。85

オール巨人師匠が同じこと言うてるやん。

◎ニューヨーク
バラエティの活躍が余裕につながってるのか、間合いも呼吸も何よりもネタのチョイスが良かった。これは勝ち抜きやね。92

塙がネタのチョイスの良さを褒めてるやん。

◎見取り図
過去2年と違うパターン。ボケの回数を減らして、一つ一つきっちり笑いを作った。さすが期待していた通り。これも勝ち残ったね。93

◎おいでやすこが
おだのツッコミが期待通り。21年絶対に売れる。ネタじゃないところでもおだはツッコミどころが鋭いんよね。これも勝ち残りで。97

まっちゃんのフリにもええツッコミした。審査員との絡みも最高やん。

マヂカルラブリー
毎度このコンビのネタはわかんない。おもしろいのか、これは。80

これがニューヨークより上かね。ましてや見取り図よりも上かね。なんか違うところで点数が上がってませんかね。
巨人師匠が冷静に良いこと言ってるわ。
この訳のわからない流れは来年以降なしでお願いしたい。続けるならば暴言2名を対面させてもらいたい。

◎オズワルド
このスタイルはこのコンビしかいない。見事な漫才。おもろいわ。今年レベル高くないですか。92

自己採点がニューヨークと一緒の点数だと思ったら、まさかの審査員計もニューヨークと一緒。
そしてマヂカルラブリーに阻まれて勝ち残らず敗退とかよくわからない。

◎アキナ
今年は相手が悪かった。ネタはきっちり仕上がってたけど、これは勝ち残れない。本人たちが自覚していた。86

◎錦鯉
ネタの構成がおっさんなんだよな。そして今年のハイレベルでは勝ち残れないな。82

なんでこれが643点なのか。多分これ審査員のおっさんが笑ってるだけで、世間は笑ってないだろ。
巨人師匠がまた良いこと言ってるわ。毎年、巨人師匠とまっちゃんは冷静に評価してると思うわ。

ウエストランド
SNSでチン出しした霜降せいやの大先輩井口がなかなか切り込んだネタ。ツッコミで笑いを取るスタイルだけに今年はおだの後塵で負けやね。礼儀正しい終わり方は良い。82


ということで、僕の順位は
95 おいでやすこが
93 見取り図
92 ニューヨーク
92 オズワルド
86 アキナ
85 東京ホテイソン
83 インディアンス
82 錦鯉
82 ウエストランド
80 マヂカルラブリー

これは好みなんでしょうけど、マヂカルラブリーが一番下は見る目ないでしょうかね。
そしてこれだけは言いたい。
ネタ中に審査員を抜くカメラワークは最低やで。最高峰のネタ番組これはひどい。スイッチャー解雇やで、こんなもん。
審査員が笑っているのなんて演者しか興味ないから。これは来年改善して欲しい。

さて、最終決戦は敬意を表して毎度のことながら寸評なしで。

R-1ぐらんぷり2019 寸評

とりあえずM-1の時と同じく情報を遮断してバイトから帰宅。

スマホも開かず飯を食べて録画をチェック。チェックと平行して寸評してみた。

 

早速いってみよ。

◎Aブロック

チョコプラ 松尾
 モノマネグランプリの長尺版

バー直 前野
 やりきった。けど勝ち抜けはない。

こがけん
 初めて見たけどおもろい。よくできてる。勝ち残りやわ。

セルスパ 大須
 おもろいけど相手が悪かった。

て、大須賀かい!

 

◎Bブロック

おいでやす小田
 おもろい。粗品に迫れるか

霜降り明星 粗品
 ワールド全開 個人的には小田よりおもろかったけどどうか

ルシファー吉岡
 何がおもしろいのかわからない

マツモトクラブ
 ワールド全開 けどちょっと複雑か

て、僅差で粗品!おいでやす小田おもろかったもんな

 

◎Cブロック

元巨匠の岡野が一位復活。
コンビ時代から追い続けていた天才。
期待したい。

だーりんず 松本りんす
 決勝戦が見てみたい。これはせこい

河邑ミク
 かわいすぎておもろくて、ただこれで勝ち抜けはない

三浦マイルド
 さすがチャンプ。けど一本調子でこの組ではきついか

元巨匠 岡野
 さすが天才。発想が羨ましい。勝ち残る気ないやろ

 

というか、今日の客おかしいわ。
オープニングのチョコプラ松尾から、えーとかうーとかおーとかへーとかひゃーとか。
笑うか笑わないかの二択やぞ。

で、やっぱり松本りんすが勝ち残りね。
岡野は来年こそストレートでラスト10組に期待。

 

それにしても今年は総じておもしろかった!
早くも来年が楽しみです。

勝戦3名は敬意を表してノーコメントで。

 

 

 

好きで太っているわけではない。

谷町線の南のはて、八尾南駅。最終電車が定刻に到着。

雨が滴る啓蟄。冬ごもりしていた虫たちが蠢き始めるのとは裏腹に、改札には人がまばら。

ビニール傘を2本握りしめ、構内を伺う今風の男性。

そこに駆け寄る小柄な女性。

それを見つめる大太りの僕。

頭をポンポンと撫でる男性、

手を握りしめる女性。

唇を噛みしめる大太りの僕。

傘を差し出す男性。

首を横に降る女性。

意味がわからず首をかしげる大太りの僕。

1本の傘をさす男性。

それに寄り添う女性。

雨に打たれる大太りの僕。
折り畳み傘を取り出すも体がはみ出す大太りの僕。

この雨はきっと僕の涙雨だと思う。濡れているのは僕のすさんだ心だった。

死ぬまでに相合い傘をしてみたい。あわよくば手元に傘を余らせて。

そういえばずっと昔、突如の夕立で誰も傘を持たない中、たまたま前日に持って帰るのを忘れた傘を持ち歩いていた僕が、どしゃ降りに困っている女性に傘を差し上げて雨に打たれながら帰っていると、傘をさしながら傘を持って駅に走る男性とすれ違った。振り返ると、その男性は僕の傘をさす女性に駆け寄っていた。

どしゃ降りなのは僕の心だった。

死ぬまでに相合い傘をしてみたい。だけど大太りの僕はどんな傘でも独り用になってしまう。

平成最後のクリスマスストーリー

クリスマスは罪な日だ。

僕は彼女の気持ちに気付いていた。だけど気付かないフリをしていたんだ。
だって僕は彼女の気持ちに応えられないから。いつもいつも健気に僕をいたわってくれる彼女に感謝はしていた。だけどその関係はずっとこの先も変わることはなく、ましてや発展することはないのだから。

最近彼女の様子がおかしいことは察知していた。僕に対して反応が鈍かったり、急に明るくなったり、それは不安定の現れだったのだろう。
それでも僕は気付かないフリをしていたんだ。いやひょっとすると、近い将来こんなことになるかもしれないと恐れていたのかもしれない。

クリスマスが彼女を壊したんだ。
僕はいつもの時間に起きて、いつも通りに朝食を済ます。そしていつも通りに歯を磨き、いつも通りにトイレに入る。このトイレこそが彼女のことを考え向かい合う時間になる。
今日はどんな様子だろう。機嫌は良いだろうか。いつもと変わらず接してくれるかな。想いを巡らせる。
いつもと変わらぬ手順でウォシュレットのボタンを押す。
シャー、シャー、シャー
ホッとした。
ボタンを押した時にいつもよりも多くの電灯がパッと点いたけど、いつもと同じだ。
あー良かった、彼女は今日もいつもと変わらない。

止めようと再度ボタンを押す。
シャー、シャー、シャー、シャー···
彼女はいつもと違っていた。いくら制止しても止まらない。
さっきまであんなに大人しかった彼女が豹変したのだ。荒々しく僕に迫る。
ナイアガラの滝を彷彿させる水流がひたすら僕の肛門に侵入しようと攻め続けてくるのだ。リモコンから電池を抜き、手でコロコロ転がして再度充填。
「止まれー!」
先日視聴したソフトオンデマンドの「時間よ、止まれ!」シリーズが頭をよぎる。けど時間は止まるわけでもなく、裸のおねえちゃんがいるわけでもない。何も止まらない。
シャー、シャー、シャー、シャー
僕の止まれを返して欲しい。
平成最後のクリスマス。目覚めた時は天気が良くて、素敵な1日を予感した。
それが1時間も経たずに「止まれー!」だってさ。僕の止まれはどこにも届かない。
彼女は容赦なく僕の、僕の肛門を、攻め立てる。
永遠とも思えるロスタイムに突入だ。いや、これはサドンデスだ。
世界中の水を使い果たして彼女が止まるのが先か、今まで失点を許したことがない僕のゴールマウスが割られるのが先か。
負けられない戦いが、そこにはある。
当たり前なことを当たり前に言う。
猛攻は止まらない。止まるわけがない。日本の家電と水道の完璧なるタッグ。僕はひたすら堪えるしかないのである。段々と意識が遠のき始める。今日のバイトは休むしかないのか。だとしたら、何と言って休めばいいのか。
「ちょっと急病で休ませてください。」
いやいやいや、身体はめちゃくちゃ元気。だってこれだけの水流を防げるぐらい肛門も元気だもん。嘘はつけない。
「彼女が離れてくれないので休ませてください。」
クリスマスっぽい理由だがこれはさすがに言いづらい。そもそも僕に彼女がいないことは周知の事実である。しかもそんな理由で休む社会人は僕は嫌いです。

てか、電話もないから連絡できねーよ。
このままだと無断欠勤だよ、これ。会社の人が心配して家に来てトイレからシャー、シャー聞こえてきて、開けてみたらウォシュレットに叩きのめされて泣いてる僕がいる。
これは人間として死んだも同然だ。肉体は元気でも精神的に死亡診断が出てもおかしくない。火葬になぞらえて僕の存在を仮想にして欲しい。言うてる場合か。

物理的なボタンが本体のどこかにあるはずだ。
肛門への刺激が快楽に変わり始め、薄れ行く意識の中で僅かに思考が働いた。
全身全霊の神経を肛門に集中させていたけれど、姿勢をキープしたまま指先にパワーを分け与える。
みんなー!おらに元気を分けてくれー!
クリスマスの朝のトイレで僕は何をしているのだろう。YELLOW MONKEYあたりが歌詞にしてくれないものだろうか。

密室で長時間に渡り肛門にディープキスを受け続ける僕。一途な彼女だ。
全身が敏感になり、もう訳がわからなくなってきた。手探りで本体付近にボタンはないかと探す。なんだか程よい突起が指先に触れた。
振り返り確認をするも、メガネをかけておらずぼんやりとしか見えない。しかしそれは極めて適切な雰囲気を醸し出すボタンだった。
もしこのボタンが無実を訴え続ける死刑囚の絞首台につながっていたとしても、僕は躊躇なく押したであろう。それぐらいの雰囲気を醸し出すボタンだったのだ。

ピーっと音を鳴らし名残惜しそうに収まる水流。ノズルがウィーウィウィーンと音を立てて格納されていく。

「いつもありがとう、メリークリスマス」
初めて口にした感謝の言葉は下水へと流れていく。誰もいない小さな個室の中で起こったクリスマスストーリー。

クリスマスはつくづく罪な日である。